Pika1.0で生成した動画の著作権は?商用利用できる?
動画生成AIのPika1.0で生成した動画の著作権はどのようになっているのでしょうか?商用利用の可否についても公式の発表をベースに解説します。
生成した動画の権利はユーザーに帰属する
Pikaの利用規約やFAQページに著作権や商用利用について説明がされています。公式の発表をもとに1つずつ紐解いていきましょう。
まずは著作権です。
結論から言うと、生成した動画の著作権はユーザーに帰属します。
サービスを利用して作成する出力は、あなたが所有します。ただし、Mellisやそのサービスが第三者にあなたの出力と同じか、または類似した出力を提供することを妨げるものではありません。また、そのような第三者は、あなたからの制限や義務なしにこれらの出力を自由に使用および活用できることに同意します。
上記は利用規約を翻訳したものです。サービスを利用して作成される出力、つまり動画はユーザーが所有する旨が記載されています。
ただし、動画生成AIというサービス上、同じような動画が生成されることはあります。このようなケースを想定して、「あなたが生成した動画の権利はあなたに帰属するけど、同じような動画を第三者が生成した場合、第三者の権利を妨げるものではないよ」ということです。
商用利用はPROプランのみ
商用利用はPROプランのみ利用可能です。
※FAQページより抜粋(DeepLにてページ翻訳)
Pika1.0には現状、4つのプランがあります。
BASIC、STANDARD、UNLIMITED、PROの4つです。
BASICは無料プランでそれ以外が有料プランとなります。最安の有料プランから「透かし」が消えるので商用利用できると勘違いしそうですが、商用利用できるには最上プランのPROプランのみです。
つまり月額70ドルのプランから商用利用可能というわけです。
なお、いずれの有料プランも年間契約にすると20%オフに価格を抑えることができます。
コンテンツの責任はユーザーが負う
生成したコンテンツに対して責任は誰が追うのかも明記されています。
すべてのコンテンツ(サードパーティアカウントコンテンツ、インプット、およびアウトプット(「お客様のコンテンツ」)を含む)については、Mellisではなくお客様が全責任を負うものとし、本サービスを通じて利用可能にするすべてのコンテンツ(「ユーザーコンテンツ」)については、Mellisではなく本サービスの他のユーザーが同様に責任を負うものとします。
ここで言う、お客様のコンテンツとはユーザーが生成した動画ですね。
例えば、生成した動画に対して第三者であるクリエーターが著作権を主張した場合、何らかの問題に発展した場合、会社側は責任は負いませんよということです。
「そんな..」と思ってしまいそうですが、生成AIの会社としては特段珍しいことではありません。
サービスを通じて生成されたコンテンツ(文章や画像、動画)に対して関知しませんよ、というスタンスの会社は珍しくありません。
ちなみに、ChatGPTの開発会社であるOpenAI社は2023年11月に「Copyright Shield(著作権シールド)」を発表しました。
これはユーザーがOpenAIのサービスで制作したコンテンツを巡って訴えられた場合、OpenAIが弁護士費用を負担するというものです。
話しが逸れましたが、Pikaに関しては現状このような取り決めです。この点を理解した上でサービスを利用しましょう。
参考: Pika利用規約
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