ChatGPTのAPI料金体系とコストを安く抑える方法
ChatGPT APIが公開されたことにより、さらに選択肢が広がりました。本記事ではChatGPT APIの料金体系やコストを抑える方法を紹介します。
ChatGPT APIの公開
2023年3月にChatGPTのAPIが一般公開されました。この公開により、多くの開発者がAPIを使い始めました。
LINEからChatGPTを使えるようにしたり自社開発のアプリに組み込んだり..
高性能の生成AIを扱えるようになったのでテンションが上がった開発者も多かったと思います。ユーザーからは、APIの料金が予想よりも安かったという評価も寄せられています。
特にOpenAIの文章生成AIであるdavinciと比較して、APIのコストが大幅に削減されたことがユーザーには好評でした。
その一方で、トークンの消費量や料金体系に関する理解が求められる側面もあります。気付いたら高額なコストがかかってしまった!とならないようにしっかり抑えましょう。
ChatGPT APIの料金体系
ChatGPT APIの料金は、OpenAIの公式ページに記載されています。
利用するモデルによって金額が変わります。例えばGPT-3.5 Turbo(4K context)の場合、アウトプットで0.002ドルとなります。
カンマやピリオド、その他の記号も1トークンとしてカウントされます。
日本語の場合は、1文字が1トークン以上としてカウントされるので注意が必要です。
ひらがなは1トークン、漢字は2〜3トークンとしてカウントされることが多いです。
そのため英語と比較するとAPIにかかる料金は割高になってしまいます。最近の円安傾向もキツイところです。
過去の質問もトークンを消費する
ChatGPTのAPIでは文脈に沿った応答文を生成するために、過去の投稿文とChatGPTの応答文をAPIの messages パラメータにセットする必要があります。
初回の応答では投稿文は1つですが、2回目以降の応答では過去のやり取りを含めた複数のメッセージをセットすることになります。
文脈を考慮する特性がChatGPTの大きな強みとなる一方で、過去のやり取りが増えることでトークンの消費も雪だるま式に増えていきます。特にトークン消費の激しい日本語では顕著です。
トークンの消費を抑える方法
ChatGPT APIを利用する場合、設計も大事ですがトークンの消費をいかに抑えるかにも気を配るべきです。取り分けビジネスで使う人はランニングコストをシビアに考える必要があります。
1:短い文を使用する
長い文よりも短い文を使用することで、トークンの消費を抑えることができます。具体的な内容を伝えるために必要な情報のみを含めるようにしましょう。
2:max_tokens パラメータを利用する
APIの max_tokens パラメータを利用して、応答結果のトークン数の上限を設定するなどしてトークン消費をコントロールすることも可能です。
上限設定を適切に行うことで、トークンの消費をコントロールし、料金の高騰を防ぐことができます。
3:過去の応答に上限を設ける
過去の応答も含まれるため、やり取りすればするほどトークン消費は雪だるま式に増えます。
過去の応答をAPIのmessagesに含めるのは何回までと上限を設定しておきましょう。目安として過去3回分の応答を含めれば文脈に沿った回答があります。
4:英語に翻訳してAPIに投げる
日本語の方がトークン消費が大きくなることは先で紹介しました。そのためAPIに投げる手前で日本語→英語に翻訳することでトークン消費を抑えることができます。
DeepLやGASのAPIを組み合わせて翻訳してからリクエストするのも1つの方法です。
5:APIの利用上限を設定する
予想を上回ってコストがかさむことを回避するためChatGPT APIの料金に上限設定をするのが無難です。
OpenAIのダッシュボードから月額の料金上限を設定できます。予期しない高額請求を回避するため設定しておくことをおすすめします。
注意点として上限を超えた場合、APIからの応答は返ってきません。
ユーザー登録で18ドル分のクレジットが貰える
ChatGPT APIにユーザー登録すると18ドル分のクレジットが付与されます。
900万トークンまでChatGPT APIを無料で利用できるので、APIの節約方法も検討しながら使ってみましょう。
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